
ベトナム投資は、かつてのような「誰でも成功できる市場」から、いまや 「正しく備えた企業だけが勝ち残る市場」 へと大きく変化しています。市場の成長性はいまなお高く、多くの日系企業にとってベトナムは引き続き重要な投資先であり、事業拡大の拠点です。一方で、制度改革、行政手続のデジタル化、コンプライアンスの厳格化、外資規制の見直し、労務・内部統制への監督強化など、企業を取り巻く法務・実務環境は急速に変化しています。
5年前、10年前の常識が、現在ではそのまま通用しない場面も増えています。ベトナムで事業を継続し、成長させるためには、単に条文を読むだけでなく、その背景にある制度の考え方、行政機関の運用、現場で起きるトラブルの構造を理解することがますます重要になっています。
本書は、ベトナムで12年以上にわたり日系企業を支援してきた現地弁護士が、投資、行政手続、ガバナンス、契約、M&A、税務、労務、紛争解決などの実務を通じて見えてきた、ベトナム法制度の本質と現場での運用を読み解く一冊です。
書籍の購入方法
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※ベトナム国内販売価格は450,000 VND/冊、日本でのAmazon販売価格は電子書籍版3,700円、印刷版4,378円です。
※配送料およびVATは含まれておりません。
法律を「リスク」ではなく、「戦略ツール」として捉える
ベトナムの法律は、決して企業にとって単なる障害やリスクではありません。もちろん、制度の不透明さ、行政実務の地域差、書類・手続の複雑さ、労務・税務・契約トラブルなど、外国企業が直面しやすい課題は少なくありません。しかし、その背景にあるロジックを理解し、早い段階から適切に備えることができれば、法律は企業を守り、安定した成長を支えるための有効な「戦略ツール」となります。
本書では、ベトナム法を過度に怖がるのではなく、また甘く見るのでもなく、経営判断に活かすための実務的な視点を提供することを目指しました。条文の解説だけにとどまらず、実際の企業活動の中でどのような場面でリスクが顕在化するのか、どのような準備をしておけばトラブルを防げるのか、そしてベトナム市場で長く勝ち残る企業はどのような法務感覚を持っているのかを、できる限り現場目線で整理しています。
このような方におすすめです
本書は、特に以下のような方々にお読みいただきたい一冊です。
- これからベトナム進出を検討している企業の経営者・担当者
- すでにベトナムで事業を展開している日系企業
- 日本本社でベトナム子会社を管理している経営者・法務・管理部門の方
- ベトナムでの契約、労務、税務、ガバナンス、紛争対応に不安を感じている方
- 条文だけでは見えにくい、ベトナムビジネスの現場感を理解したい方
ベトナムでの事業運営において重要なのは、「問題が起きてから対応する」ことだけではありません。むしろ、問題が起きる前に、どのようなリスクがあり得るのかを把握し、契約、社内規程、意思決定、証拠管理、行政対応の仕組みを整えておくことが、企業を守るうえで大きな意味を持ちます。
本書が、ベトナム市場の現実を正しく理解し、より良い経営判断を行うための一助となれば幸いです。
最後に
ベトナム市場は、今後も多くの可能性を持つ市場です。しかし、その可能性を事業の成果につなげるためには、現地の制度、行政実務、契約慣行、労務管理、紛争リスクを正しく理解し、企業として備えることが不可欠です。
法律を、単なるリスクではなく、経営を支える戦略ツールへ。
本書が、ベトナムで挑戦する企業の皆様にとって、実務に役立つ一冊となることを願っております。
